植村康平建築設計事務所

WORKS

カドニワの家



 MORE

カドニワの家

敷地は名古屋市名東区にあり、大きな道を一本内に入りそれをさらに奥に進んでいくと現れてくる、混沌とした住宅街の中にある角地である。道路に2面接道しているが、その幅員はいずれも4m程度。周辺の道路環境の良さも手伝って、この4mの道路を通り抜ける車は皆無に等しく、同じ道に接道している住居の住人が使う程度の道路であった。道路というよりはむしろ、限られた人が使う共用スペースのような存在であり、角地に面する部分はさらにその傾向が強く"共用"を超えプライベートな気配さえ感じた。このプライベート性の高い道路に沿うように、開放的な"カドニワ"を設けることで、道路と敷地が"境界線"を超越した緩やかなグラーデーションで繋がった関係となり、敷地により広がりを生み出した。その道路から"カドニワ"へと繋がるグラデーションを室内へも取り込み、どの部屋にいても外部の心地よさを感じるようなプランニングとした。

  • type:住宅
  • at:名古屋市名東区
  • size:112㎡
  • date:2017.07
  • constractior:誠和建設
  • photo:谷川ヒロシ

敷地は名古屋市名東区にあり、大きな道を一本内に入りそれをさらに奥に進んでいくと現れてくる、混沌とした住宅街の中にある角地である。道路に2面接道しているが、その幅員はいずれも4m程度。周辺の道路環境の良さも手伝って、この4mの道路を通り抜ける車は皆無に等しく、同じ道に接道している住居の住人が使う程度の道路であった。道路というよりはむしろ、限られた人が使う共用スペースのような存在であり、角地に面する部分はさらにその傾向が強く"共用"を超えプライベートな気配さえ感じた。このプライベート性の高い道路に沿うように、開放的な"カドニワ"を設けることで、道路と敷地が"境界線"を超越した緩やかなグラーデーションで繋がった関係となり、敷地により広がりを生み出した。その道路から"カドニワ"へと繋がるグラデーションを室内へも取り込み、どの部屋にいても外部の心地よさを感じるようなプランニングとした。

  • type:住宅
  • at:名古屋市名東区
  • size:112㎡
  • date:2017.07
  • constractior:誠和建設
  • photo:谷川ヒロシ