豊橋の住宅/実施設計完了!
設計を進めていました豊橋の住宅がついに実施設計を完了しました。
少しキザな言い方かもしれませんが、設計図面はクライアントや私の思いが詰まった「手紙」のようなものだと思っています。欲を言えばもっともっと思いを詰め込みたく、もっともっと図面を書き込んでいきたいですが残りの気持ちは現場に入ってから直接工務店さんに伝えていきたいと思います。そんな手紙のような思いの詰まった図面を工務店さんにお渡しし、いくらで施工して頂けるか見積もりを出して頂きます。場所やタイミング、建物の構造や予定価格を見て基本的にはこちらで候補となる工務店を選定し、お施主様に提案させて頂きます。数社見積りに参加して頂く場合もあれば1社に絞って見積もりをして頂く場合もあります。
少し仕事の区切りがつきましたが休む事なく次の仕事へ邁進していきたいと思います。
L.E.J.I.A No.06
今日はシリーズで開催されているJIAレクチャーイベントの第6回目、"使いこなしの作法"に参加してきました。
今回は大建metの平野勝雅さんと佐々木勝敏建築設計事務所の佐々木勝敏さんが登壇されました。
平野さんは社会福祉施設などの事例を見せて頂き、ガチガチに固まった国の制度を上手く再解釈し、これまでに無い新しい居場所を作り、その新しくできた居場所を上手く利用者の方が使いこなされている様子をお話しして頂きました。
佐々木さんはこれまでも住宅のオープンハウスなどにお邪魔して色々とお話しを伺っておりましたが、今回は豊田市で携わられている街づくりのお話をして頂きました。住宅はある種建築家の先品を作る機会であるが、街づくりは建築家として社会貢献ができる場所でありまたその双方とも社会に情報発信をするツールである、といった話がとても興味深かったです。私自身、現在は設計の仕事を目一杯やらせて頂いておりますが、近い将来こういった街づくりなど少し視野を広げた活動ができればと考えております。
10/29,30「未来をのぞく住宅展」出展予定
10/29,30に名古屋のサンワカンパニーで開催されます「未来をのぞく住宅展」に出展させて頂きます。
http://asj-daiwa.jp/blog/2681
当日はこれまでの事例を紹介するパネルや計画中物件などの模型を展示させて頂きながら、来場者の建築に対する素朴な疑問などにもお答えしていく予定でおります。多くの方に会えるのを楽しみにしています。
と言いつつ急ピッチで展示の準備を進めております。
亀先リノベ大学
昨日は愛知県半田市亀崎町で開催された「亀崎リノベ大学」というイベントに参加してきました。
https://www.facebook.com/kamezaki.akiya/
今回のイベントは「亀崎空き家再生プロジェクト」の一環であり、県内の大学と協力をし、亀崎町について又は空き家再生に関するリサーチの発表と空き家再生実施コンペの審査会が行われました。私も前事務所に所属している時に少し携わらせて頂いていたので、とても楽しみにしていたイベントでした。
実施コンぺの要項は、古くからある三軒長屋の改修というプロから見ても中々難しいものでしたが、コンペに参加されていた研究室はいずれも活気や熱意に溢れており、どの提案も素晴らしいものでした。事前リサーチも熱心にされており、亀崎特有の「せこ道」を積極的に建築に取り入れる案も多く個人的には興味深かったですが、審査員の藤原徹平さんが「町に道が溢れているため、建物の中にまで道の機能は要らない」といったニュアンスの話をされており、それがとても印象に残りました。
最優秀となった案がどのように実現していくのか、また実現した後どのような効果を亀崎町をもたらしていくのか、これからも目が離せないプロジェクトになりそうです。
造作家具について
いくつかのプロジェクトが設計の中盤から終盤を迎えており、最近は事務所にこもって図面を書く時間が多くなっています。
そんな中ここ数日は家具図面に没頭していました。
住宅を設計させて頂く中で、可能な限り造作(作り付け)の家具も一緒に設計しています。造作家具は建物の大きさや使い勝手に応じて寸法や機能を指定する事ができるため、必要な場所に必要な機能を兼ね備えた満足度の高い家具を設ける事ができます。また仕上げも自由に選定する事ができるので建物の雰囲気とも統一する事ができ、安くて良質な素材を上手く使用することで既製の家具よりもお値打ちに作ることも可能です。
設計の仕事はプランを考えたり、スケッチを書いたり、模型を作ったり、パースを作ったり、現場で打ち合わせをしたりと多岐に渡りますが、個人的には家具図などの詳細図面を書いている時間はとても好きで、時間が経つのも忘れ作業に没頭しています。
建物全体のコンセプトや間取りなどももちろん大事ですが、詳細こそが建物の良し悪しを左右すると言っても過言ではない!と思っています。
もちろん既製の家具も素晴らしいもの多くありますので、それらをいかに上手く取り込むかも建築家の腕の見せ所です。ご要望のある場合は購入される家具のコーディネートも行っております。